民間企業から集荷された産業廃棄物は、提携するリサイクル業者に運ばれます。
1、破砕機にかけられ、廃棄物が粉々になります。
2、粉々になった廃棄物から、RPFの原料になれない鉄などを磁力により分別します。
3、取り出されたRPFの原料を、RPFを生成する機械にいれます。
4、生成機ですりつぶし圧縮され、RPFのできあがりです。
RPFの原料に適しているものは、ペットボトル、ナイロンヒモ、ボックスコンテナ、エアパック、ラップフィルム、ブルーシート、粘着テープ、梱包材、解体材、木材工業廃材などです。
逆に原料に適さないものは、パイプやタイルカーペット、ビニールクロスなど、ポリ塩化ビニルやガラス繊維強化プラスチックです。
製造された廃棄物固形燃料は、廃棄物発電や乾溜ガス化燃焼、ボイラーなどの燃料になります。
リサイクルすることにより、化石燃料の消費を抑え、地球温暖化を止めるのに貢献しています。
世界の局所的に見れば、天然燃料が豊かな国や地域があります。しかし、地球という規模で考えれば、石炭や石油など、天然の燃料には限りがあります。
また、燃料として使えているのは、昨日今日にできたものではありません。
そう考えれば、いつかおいつかなくなることが予測でき、新しい燃料にいずれはシフトする必要がでてくることは予想できます。
その中でも画期的なのが、プラスチックなどのゴミを圧縮したものからつくられる固形燃料です。それをRPFと言います。
いままで焼却されたり、埋め立てられていたものが燃料として有効活用されるのです。
ゴミが減り固形燃料となるので、とても環境に良いのではないでしょうか。
RPFは、主に産業廃棄物のうち、マテリアルリサイクルが困難な古紙類やプラスチック類を原料にした固形燃料です。
エネルギー効率を高めながらも、二酸化炭素排出量を減らすことで、地球環境の保護にも貢献しています。
また、ダイオキシンの発生がほとんどなく、原料が明らかなため、品質も安定しています。
形状は、直径10~50mm、長さ30~100mmの円柱状で、ほとんどが均一な形状であるため、使用しやすいという特徴もあります。
さらに、化石燃料と同程度の熱量があるので代替として使用することができ、コストを大きく減らすことも可能です。
RPFは古紙、廃プラスチックの中でリサイクルに向かない産業廃棄物を加工して作られる燃料です。
このRPFはごみの減量化、二酸化炭素排出量削減の環境面での二つのメリットがあります。
更には紙とプラスチックの比率を変えることで、各需要家の要求に応じた発熱量に調整できることから、優れた燃料として需要が飛躍的に増加しています。
但し、残念なことにこの需要の飛躍的な増加に対して原料となる異物混入の少ない質の良い産業廃棄物の供給が間に合わず、塩素分が多いなど質の悪い材料から作られたRPFの発生も懸念され、検査内容が厳格化されています。
検査内容は前述のダイオキシン発生の要因となる塩素以外にも需要家の要求どおりの発熱量であること、発酵や熱損失を防ぐ為の水分量が管理項目となっています。